ネットワークなどクソの役にもたたない。
テレフォンセックスの間にも料金が加算されている、
この計量可能性にはどうにも抗えない、
ゆらり、ゆらり、
歩道橋の上を歩く、
間違って落ちるな、
そうだ、
左手で受話器、右手でクリトリスを、
もう止めろ、
おまえの中指は腐り落ちそうだ、
薄い酸に浸して、
小さな赤い花を流れ落として、
赤い淫乱を上澄みと一緒に捨て、
おまえはもう一度醜い姿を回復しなければならない、
鏡を見て死ね、
鏡を見ろ、
もう、自分のオナニーを映すのはやめろ、
鏡張りの部屋はケロイド、
いまこそ、
おまえは、
私のペニスのためにぷるとにうむを使用するだろう。
私には戦う方法が必要だし
それは戦う方法以上のものを暗に秘めていなければならない
なぜなら、私は一人で生きなければならないから、
そのために周到な準備をして
手だれた登山家のように
私の回りを凶器と狂気が取り囲むようになる。
一方で、私は何かを創る
その一つの理由は、私にそれを出来るからだが、
別の意味では、
何か
痕跡を残すことが必要だからだ、しかし、
それはタイムカプセルでも
瓶詰めの手紙でも
裸でささやく物語でもなく、
単に目にみえるものが抜け殻だけだからだ、
私は私の記憶の中で戦いに備えるが
記憶は手を触れることが出来ない、
抜け殻は点々とし
それを見たものが口々に勝手なことを言うが
それはそれでよい
私とは関係ないが
とにもかくにも、それは機能しているのだから
我々が他者に対して成しうることは、これくらいだ、
実体は常に目に見えず
なぜならそれは現実だからだが、
時折現れ
奇跡的に
我々の片腕を食いちぎっていったりする、
私は記憶の中で戦いに備え
身体はどこか遠くで脈打っている
責任は著名に回付され
痛みや苦しみは
私の歩く砂漠の温度や匂いを変える
私とあの人達はばらばらになってしまったが
結局のところ
そうするより他に
仕方がなかったのだ
うんちがまんできないもうだめもれそう
段々と
分解した夢の断片を離れ
整然とした時計の群れを
生きるようになる
踏みしめる足と
重心の移動を確認しながら
階段を登る
ピアノの中で
コマ落としで再生される
あの攻撃と生存の現場から
離れるようになる
それはつまり
眺めるということで
それはつまり
私の身体が
ゆっくりと
ゆっくりと
停止へ向かっているということだ
「どうして言ってくれないの?」
言いたくないのでも
隠しているのでもない、
諦めているのだ、
それはつまり
想像力に敗北しているということだ。
想像力が
未来を先取りし、
それに圧倒されているのだ。
賭けは現実だが、
その選択には
大きな力が必要で、
それにしては
私は少し
疲れすぎている。
やりました! 只今、国道一号線にボウリングの玉が放たれました! 玉はどんどん転がります! いきます、いきます! 京都、米原、岐阜、名古屋、あっという間に静岡県です! だが、この静岡県が長い! おまけに快速がないときている! いけるか、いけるか、どうだ、ここが正念場だ! しかし玉はついに箱根の山を越え、神奈川県に到達いたしました! すごい、すごい! やったあ、ついに東京です! やりました、やりました!