核兵器の発明によって、人類は自殺の可能性を得たという。一方で、猿は避妊の可能性を得た。今、猿の間ではコンドームが大流行だ。
『ストップ・エイズ! セイフティ・セックス!』
しかし、インド人はコンドームを裏返して再使用したため、効果は薄かったようだ。
一方、パグは団結した。パグウォッシュ会議。なーんちゃって。
それにしても、核兵器を手にしてからというもの、勢いが違う。猫も杓子もコンドームだ。
『私なんて、この間、うっかりゴムを付けたまま出勤してしまいましたよ、わははははは』
そんな訳で、通勤電車のなかでも、今や挿入前の装着が常識だ。この際、注意しなければならないのは、装着時に先端部に空気が入らないようにすることだ。尤も、最近のコンドームは良くできていて、女が口で装着しても安全なくらいだ。
『いや、驚きましたよ、この前、ぎゅうぎゅうの満員電車で、運良く後ろに張り付いた金髪美人、偶然のふりして触ってても何も言わないものだから、調子に乗ってスカートの中まで手をいれたら、履いてないんですよ、これが、え? わかるでしょ、あなた、もう血がのぼちゃって、夢中でなでまわしてたら、なんか、感じてきちゃってるんですよ、もう、驚きですよ、でもね、後がいけないんだ、降り際にパッ顔を見たら、ヒラリーなんだよ、これが、まあ、あんなオバチャンに欲情しちゃった私も私だけど、それで核攻撃だぜ、まいったよ、もう』
人類最終戦争の結果、生き残った人々の間では食料と水をめぐる壮絶な戦いが繰り広げられた。一方、ムーミンは平気だった。仲良しだからだ。
『宇宙船地球号! 地球が泣いているよ!』
こうして、地球はムーミンに支配された。しかし、この平和、パックス・ムーミナは早々に終わりを告げた。ムーミンはセックスしなかったので、一代で滅んだのだ。
一方で、インド人は増え続けた。しかし、コロンブスは最後までその地をインドと信じていたという。
ローマ教皇は言った、
言わなかった。
リンドバークは睡魔と戦いながら考えていた。現在の航空技術からは想像し難いことだが、彼の飛行機にはフロントに窓がなく、辛うじてミラーによって前方を確認していたにすぎなかったのだ。誰一人として彼の成功を信じるものはなく、パリ到着時、そこにはわずか三名の雑誌記者しか控えていなかったという。
その結果、ギネスブックには生傷世界一として、大仁田厚の名が永久に刻まれることとなった。
事実は小説よりも奇なり、である。
だが、猿も木から落ちる、孔子いわく、女子と小人は養い難し。フェミニストが納得する訳がない。
たちまち、就職氷河期だ。
『もう、いやんなっちゃうわよ、やっと面接までこぎつけたと思ったら、いきなり、彼氏はいるの、だもん、これって絶対セクハラよねー』
それでも、夢中になっているときはついつい忘れがちだ。ちょっとくらいならいいだろう、と思ってしまう。だが、カウパー氏腺液の中にも精子は含まれているのだ。その一発が、命取りなのだ。
もう、ぜったいに、ポイ捨て禁止! なのだ。
現在、地球上に存在する全核兵器を使用すると、総ての生命を四十万回滅ぼすことが出来るという。にもかかわらず、現在、東京都だけで、毎年東京ドーム五万杯分のゴミが出されている。その中には、不法に投棄された有毒な産業廃棄物も含まれているという。NHK。