♪スゥーパァーうんちくん、

スゥーパァーうんちくん、
ただのうんちじゃないんだぜ、
ハンパなうんちじゃねえんだよ、
私のパンチは百万ボルト、
身長二百五十トン、
うっ、うっ、ぶりっとー!
うんちのパンチ、パンチなうんち、
パンチラうんち、うんちなパンツ、
うっ、うっ、ぶりっと!
スーパァァァーうんちくん!!
 しかし、はっきり言っておきたいけれど、キミの病気は痔だろう? でも、それは恥じる事じゃない。私は初めてアナルファックした時、とっても感じて恥ずかしいくらい大きな声を出してしまったよ。
 と、ここまで書いたところで、強烈な便意を覚えた。そう言えば今朝も、少し腐りかけた食べ物を食べて便意を覚えたが、出なかったのだ。こういう場合、下痢になるべきなのだが、下痢になっているのは電話した彼女のほうで、私は便秘だった。今も便座に腰掛けると、肛門に圧迫感を感じ、何か固く巨大なものが行くにも戻るにも仕様のなくなっているのが分かったが、意外にも一分足らずで私は排便を終えた。私は渡し、たわしは私。
 話に聞いた子供は「ぼくわんわん」なのだが、彼または彼女は間違っていると言うより、わんわんは散歩、散歩でうんち、うんち取るのがとっても重要で、わんこしてわんわん、コドモはうんち、コドモ行ったり来たりでうんちまみれでどっちがうんちか分からない。そう思えば、納得できる。
 歌えば、メロディー。歌なら、言葉も言葉じゃなくってふにゃふにゃちんぽだ。そのあたりが、彼の歌った理由だろう。なぜなら、どうしてだろう?
 ねえ、スーパーうんちくん、そうだろう?
 例えば、大地震、どうする?
 例えば、大洪水、どうする?
 例えば、核戦争、どうする?
 それって、日テレ?
 照れてないで話してみろよ。私たち、友達だろ? 幼稚園から一緒じゃないか。ちんげの見せっこもしたじゃないか。彼らはオナニー大学に進学した。
 大学に入るまでは楽しみだったオナニーも、今では半ば義務化している。子供のころ、私は近所の子と外に出て遊ぶ事もなく、つらい事があった時は机の下でオナニーばかりしていた。はじめは喜んでオナニー券まで買ってくれていた両親も、やがては私のあまりのオナニーぶりに飽きれ、私がオナニーしていると、そんなことばかりしていないで外に出て遊べ、と言うようになった。どうしてもオナニーしたいなら、明るいところで目を離してオナニーし、一時間に一度は遠いところを見るように、という。しかし、その当時既に相当な近視だったた私には、星も滲んで定かには見えなかったのだ。
 煙が目にしみる。しみない目薬が欲しい。
 でも、無理か。
 そんな訳で、私は改めてオナニーの意味を考えるようになった。オナニーとはそれ自体を目的とした楽しみなのか、それとも、オナニーを通じて何かを学びとることが重要なのか。しかし、オナニーが何かの媒介物であるという思想は、オナニーを汚し、つまらなくするだけのように私には思えてならなかった。
 私はUFOを見たかった。サイコキネシスが出来るようになりたかった。スペースコロニーに行きたかった。
 でも、無理か。
 私と彼女は、オナニーの話を通じて分かりあった。でも、本当にそんなことがいいことなのか? オナニーなんて言葉、気軽に口にするものなのか? それに、第一、キミは一応女だぜ?
 まあまあ、環境保護も楽じゃないよ。僕もはじめは犬のうんちだった。キミも僕を見習って、先ずはうんちからだな。
 だからって、体だけが目的じゃないのよ。ううん、あなたのこと、愛してる。あなたのセックス、旦那のなんかよりずっといいわ。ううん、でも、体だけが目的じゃないの。だって、わたし、あなたのこと愛してるもの。
 でも、僕は故郷の星へ帰るよ。
 ええ? 本当かい? 本当に帰ってしまうのかい? 
 仕方ないよ。
 でも、でも、それ、本当に本当なのかい、スーパーうんちくん?
 ああ。だから、一つだけ約束してくれ。
 うん、何でもきくよ。
 僕の事をまきまきうんこって呼ぶな。僕も故郷じゃ週に四回はセックスしていたんだ。
 「ラジャー! みんなも、できるよね!?」
 でも、無理か。

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