ザッピングというよりはむしろ、ショッピング。あるいは、スワッピングと言ってもよい。ザッピングなんて冗談じゃない、うんこだ、うんこなんて流しちゃう。ラッピングもちょっと違う、ラッピングは無駄だ、単に無駄だ。でも、時々いい。ドキドキする。時々ドキドキ。なぜ? この心のときめき、もしかして恋、もしかしてラブ、もしかして、もしかして、もしもしかして、テレフォンコール。ラッピングはごみ箱直行時々保存、約束された過剰、ドキドキに向けて発射される下心。欲望が見え見えで中学生のペニスのようにしごいて発射させてあげたらそれでおしまい、精液をためて電車の中で女子高生のスカートにぶちまけるもよし、一週間に一度肛門に指を入れながら鏡に向かって飲み干すもよし、使い方はお客様の工夫しだい。ショッピングは単なる交換のようでドキドキが見え隠れ。つらい通勤なのに時々嬉しいアンバランスな接触行為、急接近急停車、オトナのドキドキ、スーツケースに忍ばせたマシンガン。ああ、お酒のせいなのね、雰囲気に酔わされちゃったのね、一晩の出来事。スワッピングになると交換そのものなのに交換の中にドキドキが潜伏。雑踏の中でコートの下は裸、ポケットにナイフ、はるか背後の突然の罵声は仕掛け爆弾のいたずら。交換は経済だけど、強姦は一方的。一方的なのに交換されちゃう。あら、それも? あら、それも? 輪姦よりはずっといい。密やかな潜伏、乱れた着衣に精液のかけられた写真(あるいは写真自体精液!)、突然の電話、暴露の緊張感。輪姦は回るけど強姦は回らない、一方通行、風のよう。奴隷のように犬のように首輪でつながれて斜め上方を愛が吹き抜けていく、ささやかな罪悪、ささやかな快楽。疲れた顔をしてペニスだけは硬くしている、言語交換経済のジョーカー。ほら、素敵でしょ? ほら、素敵でしょ? そんながっかりした顔ばかりじゃ退屈、交換に隠れて強姦しよう。ザッピングなんて早く流して、とっとと流して、色眼鏡で街に出なくちゃ、交換に隠れて強姦、ショッピングしながらスワッピング、世界で一番元気なペンギン、ピングー。


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